導入
超零細ブログとして存在している当ブログですが、
なぜか先日書いたThe Huの記事へにアクセスが多いです。

ジャンルとしては The HuがHunnu Rock Bandと名乗っていることから。
匈奴ロック(Hunnu Rock)と仮にしておきましょう。
そもそも匈奴ってなんですか
ってことになりますが、
匈奴(きょうど、拼音: )は、紀元前4世紀頃から5世紀にかけて中央ユーラシアに存在した遊牧民族および、それが中核になって興した遊牧国家(紀元前209年 - 93年)。モンゴル高原を中心とした中央ユーラシア東部に一大勢力を築いた。
(wikipediaより引用 https://ja.wikipedia.org/wiki/匈奴)
ということらしいです。
つまりモンゴルにいた遊牧民たちのこと。
匈奴Rockとはモンゴルの遊牧民たちによるロックンロールということになるでしょう。
モンゴルにおける音楽
匈奴の音楽とするに至らなかったのはネット上に日本語の資料が見つからなかったからで
本来ならば匈奴の音楽性を追ったほうがいいんだろうが、何せ1500年以上前の話、
追うのは歴史書を紐解かねばということで、今回はモンゴル音楽にフォーカスしてみる。
そもそもThe Huに見られる楽器、2弦の大型の撥弦楽器、馬頭琴
こちらは外モンゴルに住んでいたトルコ系ウイグル族がシルクロード経由でイスラム教が伝来し、
文化指導を受けた際に入ってきたイスラム系楽器のラバーブと中国の二胡、こちらが合わさってできたと言われています。
そもそも撥弦楽器は紀元前にインド付近で発生したと考えられており、
それぞれシルクロードを通って二つの楽器が融合したのはロマンがありますね。
ここで面白いのはモンゴル人がイスラムよりの7音音階とも中国の伝統的な5音音階とも異なる
独自の5音音階を用いていたことでしょう。
The HuのPVでも馬頭琴と並ぶ、印象的な3弦の弦楽器ですが
こちらはおそらくモンゴル楽器のシャンズではなく、
リュートのモンゴル版、ドンブラの3弦バージョン、セタールかと思われます。
リュートは古くはササン朝ペルシアに原型を持つ楽器で、それが一旦西に伝わりリュートとなり、
シルクロードを渡ってモンゴルに渡ったようです。
ここらへんの軌跡はほんとうにきちんと追ったわけではないので正確性に難がありますがご容赦を。
そして匈奴という言葉
ここまで真面目に調べ物して書いたのは初めてなんですが、
年代でいう匈奴とThe Huの音楽性は必ずとも一致しないということです。
まぁおそらくルーツとして、スピリットの部分を示したということなんでしょう。
そもそも匈奴における固有の楽器類に関しての記述が当然ながら揃えられず力不足を感じます。
西欧化し、元来の民族性から離れていっているモンゴルへのアンチテーゼのような。
武を持って国土を制圧していった遊牧民としての誇りを取り戻すべく
そういった音楽性なのでしょう。
オチがないな・・・。
日本公演決定!!
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