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F35って結局なにが強いの?

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今巷で話題になっている1兆円の戦闘機、F35の強さの秘密を解剖します。

 

・見えないものを見ようとして。

BUMP OF CHICKENではありません。

はるか昔より、人は海戦においてどうしても避けられない問題がありました。

それは見通し距離の限界です。

地平線の彼方という言葉がありますが、どんな性能のいい望遠鏡をもってしても、水平線の先は見えません。

つまり水平線の彼方への攻撃は計算と勘でしか不可能なのです。

主砲の性能、威力、飛距離は飛躍的に伸びる一方、この問題がついて回り、命中率は頭打ちでした。

そこで飛行機の開発後は着弾点を確認するための戦闘機を搭載した戦艦等も登場しました。

その後登場したのが、空母、たくさんの戦闘機を搭載し、それらに爆弾、ミサイルを搭載して直接相手の艦を叩きに行く。

しかしこれには限界があります、防御側艦艇の走行性能の向上、対空性能の向上します。

これに対し、攻撃側の性能向上はステルス性の確保、速度の高速化等ありますが、肝心の単純攻撃力。

積載武器量はどうしても頭打ちになります。

エースコンバットよろしく40発のミサイルと100発の爆弾など、積めないのです。

現代戦の肝、イージスの登場

時代は進みイージス艦なるチート兵器が誕生します、洋上から射程数百~数千kmのミサイルを100発くらい撃てます。

しかしここでもやはり地平線の問題が出てきます。

有効射程距離まで届くレーダーがないのです。

レーダーとはつまり電波を使って物体までの距離を測る装置です。

つまり直進する電波を使っている限り、地面に沿って回折することはできないのです。

そのため有効距離は500km程度となっています。

これでは大型戦艦時代となんら変わりません。

この長年の課題を米海軍はクリアしようと躍起になっています。

・見えないなら見えるところまでいけばいい

単純な話です、見えるところまで戦闘機を飛ばせばいいんです、

それじゃあ結局攻撃力に難が残るだろという意見が最もですが、

この情報ネットワークの社会において、見えるとは手が届くのと同意義になります。

それが「NIFC-CA」、通称ニフカです。

NIF-CAとは、 「 Naval Integrated Fire Control-Counter Air 」

日本語に直すと、海軍統合火器管制-対空となります。

詳しく説明するととんでもなく大変なので乱暴に説明します。

つまりこういうことです。

戦闘機を目とし、間を哨戒機で繋ぎ、攻撃はイージスが行う。

これが統合火器管制の意味です。

F35のレーダー有効距離は約170km

F35のロックオン射程内に入れさえすれば攻撃は地平線の向こうからイージスが行う。

これは地平線の壁を越えた精密攻撃が可能になることを意味します。

ステルス戦闘機の侵入を許しただけで数千km先から雨あられのように超精密で爆撃される、これは脅威なんてレベルじゃありません。

・大きな誤解

F35否定派の中には、いやそもそもF35ってそんなに強い戦闘機じゃないでしょ

別にF15でよくない?それかもっと強い戦闘機入れようみたいな。

そこじゃないんです論点は。

もっと問題にすべき点は、日本が導入を検討しているイージスアショア

まぁ陸地のイージスです。

これとF35をリンクすると基本的に近隣諸国へは超精密先制攻撃が可能になります。

しかもこれがアメリカのイージスシステムとおそらくリンクします。

つまり日本がアメリカの目となり、極東の軍事を担う時代になると思います。

日本国は武器を使用していない、ロックオンしただけである。

先日の韓国のロックオン問題も記憶に新しい中、

集団的自衛権行使という名目で日本がアメリカの目となり、攻撃の一端を担う、

そんな未来が、もしかしたら来るのかもしれません。

 

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